
「大地の再生」実践マニュアル 空気と水の浸透循環を回復する [ 矢野 智徳 ]
「大地の再生」実践マニュアル――空気と水を動かし、未来の大地を再生するためのガイド
自然観察と実践的技術を融合した、持続可能な環境再生の完全マニュアル
津和野ヤモリーズの先輩に教えてもらった一冊。土中環境も併せてオススメです。
1. 本書の概要 ― 「空気が動かないと水は動かない」
『「大地の再生」実践マニュアル』は、自然と調和した環境再生を目指すすべての人に向けた技術書です。著者・矢野智徳氏が提唱する「大地の再生」の理念と、具体的な施工手法が豊富なイラストと写真でわかりやすく解説されています。小さな庭から里山、さらには荒廃した自然まで、あらゆる場所で応用できる内容が詰まっています。
2. 本書の特徴 ― 7つの手法で再生する大地
本書では、環境再生の具体的なアプローチとして「7つの手法」を提案しています。それぞれを詳しく見ていきましょう。
1. 風の草刈り
基本は「高刈り」、地ぎわを切るのは一部だけにとどめ、風の流れを意識した草刈りを実践します。この方法により、草地が健全な双子葉植物の草地に変化し、空気と水の循環が回復します。
2. 風の剪定
自然樹形に戻す剪定を行い、風通しを改善します。これにより、木々の健康が向上し、全体の生態系が活性化されます。
3. 小さな水切りが与える変化
地表から5cm程度の浅い層に注目し、水脈を再生する手法を解説。特に、表面の泥を取り除くことで水と空気の流れを整える技術は、初心者でも実践可能です。
4. 水脈溝と点穴
固まった地面に点穴を作り、コルゲート管を利用して地下の水と空気を循環させます。荒れた土地の改善に効果的なこの方法は、環境再生の核となる技術です。
5. 抵抗柵と植栽土木
有機資材を活用した土木技術で荒廃した里山を再生します。この手法は、自然素材を有効に利用する持続可能なアプローチです。
6. 沢や水路の再創造
泥アクを流域に分散させることで、流れを安定させます。透明な沢を取り戻す作業は、読者にも「楽しい作業」として人気です。
7. グランドカバーの活用
炭や枝葉を利用して土壌の表面を覆い、保水力を高めるとともに、土壌の健康を維持します。
3. 本書の魅力 ― 豊富な事例と図解で実践的
1章 「大地の再生」とは? 総則
「空気と水の視点を取り戻す」ことを中心に、大地再生の基本理念を解説。自然観察を通じた気づきの重要性が強調されています。
2章 技術各論
計画の立て方から、各種施工技術の具体的な手順がイラストとともに紹介されています。庭や畑、斜面などさまざまなフィールドに適応可能です。
3章 各地の事例から学ぶ
田畑や農道、崩壊斜面、庭など、多岐にわたる現場での成功例が紹介されています。これらの事例は、実際の応用に役立つ具体的なアイデアを提供します。
4. 読者のレビューから見る評価
読者の声
- 「めっちゃわかりやすい!」
「イラストと実例が豊富で、大地の再生が自分にもできると感じました。」(レビューより) - 「実践的な内容が満載」
「田舎に移住したばかりですが、この本を参考に庭を再生中。まさに神本!」(レビューより) - 「自然を理解するための必読書」
「自然は放置ではなく、メンテナンスが必要だと具体的に理解できました。」(レビューより)
5. 本書をおすすめしたい人
自然再生に取り組みたい人
荒れた庭や山林を再生し、自然との共生を実現したい方に最適です。
田舎移住者や農業従事者
庭や畑の環境を改善したい方には、すぐに役立つ内容が詰まっています。
自然や環境保全に興味のある方
地域や里山の環境を守りたいという思いを持つ方にもおすすめです。
6. 次世代に残す大地のために
『「大地の再生」実践マニュアル』は、ただのガイドブックではありません。読者に「自然を観察し、理解し、行動する」という視点を提供し、次世代に安全で豊かな大地を残すための手助けをしてくれます。
あなたも本書を手に取って、自然再生の一歩を踏み出してみませんか?
この記事を書いた人

旅する雑貨屋/只今島根県津和野町に移住して蜂蜜と森作り
1979年3月生 温泉と焚き火と森林が好きな泳げないうお座ひつじ年。
田舎暮らし、ときどき旅。ときどきイベント出店。
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