道後温泉【聖徳太子も入った？日本最古の温泉】｜旅族【国内海外旅行移住情報】

道後温泉本館の起源はなんと3000年前まで遡ります。これは日本最古の温泉とも言われ、日本書紀や源氏物語にもその名が記されています。さらに、聖徳太子や伊藤博文といった歴史的な偉人たちが足を運んだことで知られています。この地の温泉は、古代から多くの人々を癒してきた特別な存在なのです。

日本三古湯

道後温泉（愛媛県）
『日本書紀』にも登場する日本最古の温泉

有馬温泉（兵庫県）
豊臣秀吉も愛した「金泉」と「銀泉」

白濱温泉（和歌山県）
『万葉集』にも記録、美しい海岸線が魅力

諸説あり

いわき湯本温泉（福島県）
平安時代『延喜式』に記載#温泉

— シモダグンジ/旅族 (@shantihtown) December 29, 2024

道後温泉の基本情報

道後温泉の歴史と魅力

日本最古の温泉地として名高い「道後温泉」は、約3,000年の歴史を持ち、古代から現代まで人々を癒してきた名湯です。愛媛県松山市に位置し、その象徴ともいえる「道後温泉本館」は明治27年に建てられ、国の重要文化財に指定されています。この木造3階建ての建築物は、まるで歴史の中にタイムスリップしたかのような感覚を与えてくれます。

また、道後温泉は文学的にも名高く、夏目漱石の小説『坊っちゃん』に登場したことで多くの人に知られるようになりました。温泉街の至る所で『坊っちゃん』に関連したモチーフやスポットが見られるのも魅力の一つです。

アクセス方法と駐車場情報

道後温泉へのアクセスは便利で、松山空港からリムジンバスで約40分、松山駅から路面電車で約20分で到着します。特に路面電車は、レトロな雰囲気を楽しみながら移動できるため、観光気分を盛り上げてくれる人気の交通手段です。

車で訪れる場合、温泉街周辺には有料駐車場が点在しており、1時間あたり300円程度で利用可能です。ただし、週末や連休は混雑することが予想されるため、少し早めの時間帯に到着するか、事前予約が可能な駐車場を選ぶと安心です。

日帰りでも楽しめる道後温泉

道後温泉本館の利用方法

道後温泉を代表する「道後温泉本館」は、歴史と趣のある建物で、温泉ファンなら一度は訪れたいスポットです。本館には「神の湯」と「霊の湯」という2つの浴場があり、それぞれに異なる魅力があります。

神の湯：リーズナブルな料金で利用できる共同浴場で、地元の人々にも親しまれています。初めて訪れる方におすすめの場所です。
霊の湯：少し高めの料金設定ですが、個室の休憩室や浴衣の貸し出しなど、ゆっくりと贅沢な時間を過ごしたい方にぴったりです。

利用には整理券が必要な場合があるため、訪問前に最新の状況を公式サイトで確認しておくと良いでしょう。

飛鳥乃湯泉と椿の湯の違い

「飛鳥乃湯泉」は、飛鳥時代をテーマにした優雅なデザインが特徴の温泉施設です。浴場の内部には飛鳥時代をイメージした壁画や装飾が施され、歴史を感じながら温泉を楽しめます。湯上りには、館内で提供されるお茶とお菓子のセットも人気です。

一方、「椿の湯」は地元民の利用も多い親しみやすい施設で、シンプルで気軽に温泉を楽しみたい方におすすめです。価格もリーズナブルなので、時間が限られている日帰り観光客に最適です。

日帰り入浴とおすすめプラン

日帰り入浴を考えている方には、温泉入浴と地元のグルメを組み合わせたプランがおすすめです。例えば、温泉街に点在する飲食店では、入浴後に鯛めしや地元の新鮮な海鮮料理を楽しむことができます。また、日帰りで訪れる場合でも、レンタル浴衣を利用すれば温泉街の散策がさらに楽しくなるでしょう。

道後温泉で楽しむ食事と名物グルメ

鯛めしとその他のご当地グルメ

道後温泉周辺での食事と言えば、「鯛めし」が外せません。愛媛の鯛めしには2種類あり、温泉街で主に楽しめるのは「ひゅうが飯」と呼ばれるスタイルです。アツアツの炊きたてご飯に、刺身状の鯛を特製のタレと一緒に混ぜていただく一品で、道後温泉の名物として観光客に人気があります。

また、道後温泉には、地元の新鮮な海鮮や愛媛のみかんを使ったスイーツなど、幅広いグルメが楽しめます。温泉街のカフェや和菓子店では、みかん大福や温泉まんじゅうが定番の人気商品です。

食べ歩きスポットとおすすめの居酒屋

道後温泉商店街「ハイカラ通り」は、食べ歩きに最適なスポットです。温泉まんじゅうや揚げたてのコロッケ、蛇口から出るみかんジュースなど、気軽に楽しめるグルメが豊富です。特に、観光客に人気の「坊っちゃん団子」は、甘さ控えめで日本茶との相性が抜群です。

夜は、地元の海鮮料理が楽しめる居酒屋もおすすめです。「さち家」では、新鮮な鯛を使った刺身や焼き物を堪能できます。地酒と一緒に楽しむと、旅の気分がさらに盛り上がります。

周辺観光とモデルコース

松山城や坊ちゃん列車の見どころ

道後温泉に訪れたら、ぜひ足を運びたいのが「松山城」です。松山市のシンボルである松山城は、日本に12箇所しか残っていない現存天守を持つ城のひとつです。リフトやロープウェイで山頂まで上がり、天守閣からの壮大な景色を楽しめます。春には桜が咲き誇り、絶好の写真スポットとなります。

また、「坊ちゃん列車」は、明治時代の蒸気機関車を模した観光列車で、松山市内を巡る旅が楽しめます。ノスタルジックな雰囲気とともに、松山の街並みを満喫できる貴重な体験です。

日帰りと宿泊向けモデルコース

道後温泉を拠点にした観光プランを提案します。

日帰りコース
- 午前: 道後温泉本館で温泉入浴。
- 昼食: 商店街で鯛めしや食べ歩きを楽しむ。
- 午後: 松山城観光とロープウェイ乗車。
- 夕方: 坊ちゃん列車で市内を散策し、解散。
1泊2日コース
- 1日目
  - 午前: 道後温泉に到着し、飛鳥乃湯泉で入浴。
  - 昼食: 温泉街で郷土料理を堪能。
  - 午後: 商店街を散策し、お土産を購入。
  - 夜: 宿泊先でのんびり温泉を楽しむ。
- 2日目
  - 朝: 宿泊先での朝食後、松山城観光。
  - 昼食: 松山市内のレストランで地元の味覚を。
  - 午後: 坊ちゃん列車で松山観光を締めくくる。

四季ごとの楽しみ方

春: 桜の季節には松山城や道後公園が花見スポットとしておすすめです。温泉街の散策も、春の爽やかな空気を楽しみながらのんびりできます。
夏: 松山夏祭りが開催されるシーズン。夜の温泉街は提灯の明かりが幻想的で、散策にぴったりです。
秋: 紅葉が美しい時期には、松山城や道後公園が絶好のスポットです。温泉で冷えた体を温めるのも贅沢です。
冬: 雪化粧をした温泉街や、温泉に浸かりながらの冬景色が楽しめます。クリスマスイルミネーションや正月の特別イベントも見どころです。

お土産とショッピングガイド

道後温泉ならではのお土産

道後温泉を訪れたら、ここでしか手に入らない特別なお土産を探してみましょう。温泉街の「ハイカラ通り」には、地元の魅力が詰まった商品が並んでいます。

坊っちゃん団子
夏目漱石の『坊っちゃん』にちなんだ和菓子で、3色の餡が一口サイズの団子に仕上がっています。抹茶、白あん、小豆あんの組み合わせが上品な甘さで人気です。
みかんジュースの蛇口ボトル
温泉街の象徴的なアイテムのひとつ。蛇口をひねるとみかんジュースが出るユニークな体験を再現したボトルは、観光客に大人気です。
温泉まんじゅう
蒸し立ての温泉まんじゅうは、ふわふわの皮と程よい甘さの餡が絶妙です。「一六本舗」の商品が特におすすめです。

商店街でのおすすめスポット

道後温泉の商店街「ハイカラ通り」は、食べ歩きやショッピングを楽しむのに最適なエリアです。

湯上り堂
温泉に関連した雑貨やタオルが揃い、おしゃれなお土産が見つかります。特に、地元アーティストがデザインした温泉手ぬぐいは実用性も高くおすすめです。
道後麦酒館
地元のクラフトビール「道後ビール」が楽しめるスポットです。お土産用の瓶ビールも販売しており、自宅でも旅の思い出を味わえます。

お土産購入時のポイント

道後温泉のお土産は、店舗によって営業時間が異なるため、訪問前に確認しておくとスムーズです。また、地元の名産品を使ったお菓子やグッズは、季節限定商品が多いので、見つけたら早めに購入するのが賢明です。

よくある質問と注意点

道後温泉本館の改修情報と混雑状況

現在、道後温泉本館は一部改修工事が行われているため、利用できるエリアが限定されている場合があります。最新の工事状況や利用可能な浴場については、公式サイトで確認することをおすすめします。また、週末や連休は非常に混雑するため、平日や早朝の時間帯を狙うと比較的スムーズに楽しむことができます。

タトゥーがある場合の利用方法

日本の温泉ではタトゥーがある方の利用を制限している場合が多いですが、道後温泉本館では目立たないサイズであれば特に問題視されないことが多いです。ただし、周囲への配慮を忘れずに行動しましょう。また、心配な場合は事前に施設に問い合わせると安心です。

ペット連れや子連れの場合の楽しみ方

道後温泉には、ペットと一緒に泊まれる宿泊施設や、子ども向けのサービスを提供している旅館もあります。たとえば、「道後温泉八千代」では、ペット同伴可能な部屋が用意されており、愛犬と一緒に旅行を楽しむことができます。子ども連れの場合は、温泉施設や宿泊施設のキッズ向けサービスを事前に確認しておくと、快適に過ごせます。