未来のエネルギーをどうするのか?
祝島とスウェーデンでエネルギーの自立に取り組む人々の物語
——ここで生きていく決意が世界を動かす。
瀬戸内海祝島では自給自足的な暮しが営まれ、漁師やおばちゃんたちがきれいな海を守りたいと28年間も原発建設に反対してきた。島で一番若い働き手、孝くんはエネルギーの自給もしたいと望んでいる。しかし、圧倒的な経済力と権力が原発建設を推進し続けている。一方、北欧のスウェーデンでは脱石油・脱原発を決め、着実にエネルギーを自然エネルギーへとシフトし、持続可能な社会づくりが進んでいる。どうしたら未来のエネルギーを自分たちの手で選択し、作りだせるのか。私たちと全く同じ普通の人々の感性と思いが国を越えて交差し、新しいビジョンを描き出す。未来を待たずに、今、未来を作り出す現場がここにある。自然と共振し、エネルギーを生み出すミツバチのような人々の羽音が聞こえてくる。
監督 : 鎌仲ひとみ
音楽 : Shing02
制作 : グループ現代
「ミツバチの羽音と地球の回転」の上映にあたってたくさんのメッセージをいただきました。
その中から一部をご紹介します。
● 遠藤秀一(ツバル国環境親善大使、NPO法人 Tuvalu Overview 代表理事)
● 2010JPSAグランドチャンピオン 大澤伸幸
● プロボディーボーダー加治賢和
● 田口美加
● プロボディーボーダー池田雄一
● プロボディーボーダー 近藤義忠
● 里園晋司(ミツバチおおすみ発起人)
● 忠隈貴浩(ミツバチおおすみ 志布志78会代表)
● 竹井悟(ミツバチおおすみ 曽於郡大崎町)
● 新村智絵(ミツバチおおすみ 肝属郡肝付町)
遠藤 秀一
ツバル国環境親善大使
NPO法人 Tuvalu Overview 代表理事
環境問題は「公害」と呼ばれる問題から始まったと考えられます。水俣病などに
代表される公害は、加害者、被害者が非常に近い関係にあり距離もさほど離れて
いない、狭いエリアで発生する場合が多く、原因物質の発生源である工場一つを
閉鎖すれば、おおよその場合、解決の見通しが立つ事件でした。
しかし、国際化が進み海外との交流無しには政治も経済も私たちの暮らしも成り
立たなくなってしまった現代においては、環境問題は狭い範囲の事件として処理
することは困難となってきています。その代表例が地球温暖化の問題です。
私が十年来活動を続けてきています、南太平洋の島国ツバルでは、数十年前から
地球温暖化による海面上昇の被害に直面しておりますが、その原因はツバル国内
にはなく、私達先進諸国の過剰に贅沢な暮らしから排出される二酸化炭素に代表
される温室効果ガスにあることはみなさんもご存じのことと思います。
私たち日本人の暮らしを見直して、変革していかなければツバルに生きる子ども
たちの未来はありません。ツバルだけではなく、地球温暖化による被害を受けて
いる国は数多くあります。しかし、温室効果ガスは目に見る事はできませんし、
人命を失うような被害が出るのは数十年先と言われています。
3月11日に発生した東日本大震災が起因となり、度重なる人災で手の施しよう
がなくなっている福島第一原発から日々垂れ流される放射性物質の問題も上記と
同じ性質があります。目に見えず、直ちに健康被害を起こすことがなく、癌患者
が発生して死に至る被害が出るのは当分先のことと思われます。
しかし、地球温暖化の問題とは、大きく異なることがあります。それは、発生源
が明確に特定できていることです。福島で事故を起こした発電所から放出される
放射能は風に乗り鹿児島にも降り注ぎました。海洋投棄による放射能の垂れ流し
は、近い未来に日本全国、太平洋全域への漁業の影響をもたらすことでしょう。
地震大国日本において、このような事故は容易に想定できる事故であり、福島だ
けの特異性のある事故ではありません。近く発生が懸念されている東南海大地震
に対しては浜岡原発の存在が巨大な不安材料になっています。また、鹿児島でも
発生が予想されている「鹿児島湾直下想定地震」「奄美大島近海想定地震」では
川内原発への事故に繋がることが、今回の福島の事故を教訓にすれば容易に想像
できることでしょう。
しかし、日本には個々の原子力発電所よりもさらに恐ろしい事故を起こす可能性
がある再処理工場が青森県の六ヶ所村にあります。日本全国から廃棄物として集
められた使用済み核燃料はすでに3千トンという巨額の量が水を張ったプールの
中に冷却されながら貯蔵されています。このコンクリート製のプールも冷却装置
も次に起こる巨大地震の揺れに耐えられるかどうか、絶対の保証はありません。
そして、万が一大きな事故を起こしてしまった場合、排出される放射性物質によ
る汚染は地球規模の被害につながります。
鎌仲ひとみという監督が精魂込めて生み出した『ミツバチの羽音と地球の回転』
は山口県の上関原発に対する住民の反対運動を記録したドキュメンタリー映画で
す。原子力発電所と住民生活、特に一次産業を営む庶民への影響を分かりやすく
描いています。この問題は、原子力発電所が建っている場所であれば、皆、同じ
く直面する問題ですが、今までは、国策としての原発推進の動きの陰に隠されて
表に出てこなかった大きな問題です。
3月11日の震災以降、今後の日本のエネルギーをどのようにしていくべきか?
この課題は官民を問わず私たちに突きつけられた最重要課題となっています。こ
の課題への解決策を見つけ出すための貴重ヒントが、この映画には詰め込まれて
います。今後エネルギー政策の議論を始める機会として、是非、みんなで集まっ
てこの映画を見てみましょう。そして、私たち共通の夢である安心して暮らせる
未来を創り出す貴重な一歩を手を取り合って歩き出していきましょう。
未来ある子供達の環境を守るのは、政府であり今の大人達だと思います。
だからこそ、原発を増やすよりもクリーンなエネルギーを増していくことが
大切な事だとおもいます。
2010JPSAグランドチャンピオン 大澤伸幸
http://nobiking.blog70.fc2.com/
まずは、今回の東日本大震災の被災者の皆様の復興を心よりお祈り申し上げます。
昨今の原発事故をふまえて、この映画をご覧いただきたいとおもいます。
本当に原発でないとだめなのか。環境への多大なる影響を鑑みたとき、もっと違う方法があるのではないでしょうか。
海の環境にも優しい、発電・節電・生活様式を一考願いたいとおもいます。
私は、問題を提起してくれたミツバチ大隅実行委員会を応援し、さらにこの映画を強く推薦いたします。
プロボディーボーダー 加治賢和
<加治 賢和>
・1988年8月10日生
小学校4年生の時に父の友人に連れられてオーシャンドームで行われていた早朝ボディーボードスクールに行ったのをきっかけにボディーボードをはじめました。
2002年から本格的に大会に出場しだして成績を残していき、2008年にポルトガルで開催された「ISA WorldSurfingGAMES2008」に日本代表として出場させていただきました。世界で13位というまずまずの結果でした。
それから2009年に開催された「JPBAサーフタウンフェスタムラサキプロ」で4位になりプロ転向しました。
・スポンサー
・NEWWAVE
・アンノウンボディーボード
・アトラウアウェットスーツ
・シーデックスフィン
・NANBAN
・彩針堂整骨院
・ラーメン屋チャールス豚
・GERM
・主な成績
・2005年JOBサーキット第2戦「シーガイアカップ」4位
・2005年JSTC「木崎浜クリーンビーチカップ」5位
・2007年NSA「全日本級別サーフィン選手権大会」1st2ndクラス優勝
・2008年ISA「World Surfing Games 2008」13位
・2009年JPBA「サーフタウンフェスタ ムラサキプロ」4位
・2009年JPBA「新島アイランドカップ」7位
・2009年JPBAメンズプローンクラス総合ランキング9位
・2010年JPBA「AQA鬼怒川カップ」7位
・2010年JPBAメンズプローンクラス総合ランキング10位
私が原発問題について興味を持ったのは、大震災の起こる少し前でした。
私の住んでいる宮崎県にも原発ができるかもしれない、そしてそれが私の好きなサーフポイントのある場所だったからです。
今まで、私達一般市民は原発についてほとんど現状を知ることもありませんでしたが、福島原発事故が起こり、原発は安全ではないと分かりました。ただ、いまだに日本では原発建設が進められています。
その一つ、上関原発がこの映画には登場しています。
脱原発国のスウェーデンから見て、日本は自然エネルギー大国なのに、なぜ、それを利用しないの?と言っています。地熱、風力・波力・太陽光等の自然エネルギー発電に成功すれば、原発は減らせます。
ただ、日本は利便性ばかりを考えて、やっていないだけだと思います。
今だからこそ、できるだけ多くの日本人にこの映画を見てもらい、今後の日本人がどう生活していったら自然と共存していけるかを考えるきっかけになって欲しいです。
『人間は自然の中で生かされている』という事を忘れないでください。
いつまでも、きれいで、安全な海を残していく為に、私に何ができるかを考え行動しようと思います。
田口美加
http://ameblo.jp/mi-ca313/
先ず一つ言えるのは、身近で、原発推進派と原発反対派が、仲違いする時点で、出来ようが、出来まいが、決して『平和的』なものではないと言うこと。
そして、『原子力発電所が無いと電気が無くなる』と、普段から当たり前の様に情報コントロールされていること。
はっきり言って、原子力発電所が無くても、今まで通りの生活が出来ます。
(小出さんの本に、数字上で出ています。)
昔東京で起きた大停電、今現在の計画停電、全ての原因が原発だと言う事、
そして、それが一部の人間のお金儲けの為だと言う事を、忘れないで下さい。
ミツバチおおすみ実行委員会を応援します!
プロボディーボーダー池田雄一
http://www.newwave-jp.net/
「後世につけを残さず、クリーンなエネルギーに転換を!」
ミツバチおおすみ実行委員会を応援します。
プロボディーボーダー 近藤義忠
http://ameblo.jp/yoshitada-kondo/
僕はこの映画を見て、沢山のイメージが沸きました。
そのイメージとは、沢山の方々が、楽しく仕事をし、沢山の方々が、ゆとりのある生活をし、
沢山の方が、自然を愛し、みんなで仲良く生活をしている姿です。
昨今の状況から、今の日本は明らかにエネルギーという問題に直面しているのは明らかです。
だからこそ、この『ミツバチの羽音』の映画は今の日本に沢山の希望とアイデアを与えてくれる内容だと確信しています。
大切な事は、視野を広く、知恵をつける事だと思います。
いつまでも誰かに頼るのではなく、自分たちで生みだしていく時ではないでしょうか。
なにを?
どうしたら?
だからこそこの映画を見ていただきたいのです。
分かりやすい現実の世界がそこにあります。
是非、ご覧ください。
大切な事は、知る事だと思います。
里園晋司(ミツバチおおすみ発起人)
この映画を見て、真っ先に自分の住む街に置き換えて考えました。
絶対に自分の住んでいる近くに原発なんて作って欲しくないと思いました。
この気持ちは誰しも同じだと思います。
自分には、3人の子供達がいます。
その子供達…その又、子供達に安心安全な未来を残してあげたいと切に思います。
それでも、電力は無くてはならないものです。
色々な電力の作り方、これからどうするべきかを「ミツバチの羽音と地球の回転」から、多くのものを学びました。
出来る限り、多くの人達に見てもらいたいです。
忠隈貴浩(ミツバチおおすみ 志布志78会代表)
様々な立場でその時代に、それぞれの意見があると思います。
私は、未来に向けて今はエネルギー供給開発の発展途上として、今回の震災を踏まえて、今後のエネルギーのあり方を見直す機会であると思いました。
震災後の現在において、自然エネルギーについてコストが高い等の問題を挙げ「空想エネルギー論」と名づけるメディアもあります。しかし、それらの課題に取り組まなければとても「大きなリスク」が残されたままであるとも考えます。「リスクの分散化」や「リスクを負う者」を考えることも必要であると思います。
いずれにしても少しずつでも課題の解決が進み、エネルギーを選択できるようになれば、とても良いと思います。
竹井悟(ミツバチおおすみ 曽於郡大崎町)
これまで原発やエネルギーの問題に対して他人事で、自分には正直関係のないものだと思ってました。
ですがこの映画を見て今ある現状を目の当たりにし、あたりまえの事が実は違ったり、見えているようでみえていない。
知ってるようで知らなかった事実がたくさんあることも知りました。
そのうえで、今ある現状を踏まえながら持続可能なエネルギーを
1人1人が考えていくべきところにきているんだと思います。
それを知るきっかけを作ってくれたのが、この映画でした。
なので、多くの方にこの映画を見て、どうすれば安心して暮らしていける社会をつくれるか
考えるきっかけを作ってほしいと思います。
新村智絵(ミツバチおおすみ 肝属郡肝付町)