霧島神宮

天孫降臨の地霧島 1400年の歴史がある霧島神宮

霧島神宮は、鹿児島県霧島市に鎮座する南九州随一の名社であり、
その歴史は約1400年以上に及びます。
主祭神は天孫降臨で知られるニニギノミコトで、日本神話に深く根ざした神社です。

霧島神宮の歴史と神話

霧島神宮の起源は6世紀頃に遡り、幾度もの災害を乗り越えて現在の地に移設されました。
現在の社殿は1715年に再建されたもので、国宝に指定されています。
また、霧島神宮は日本神話の天孫降臨に深く関わり、その神聖な地として崇敬されています。

霧島神宮の名所 見どころ

  • 国宝の社殿: 江戸時代の工芸技術が結集した美しい社殿。
  • 御神木: 樹齢800年以上の神木が放つ神聖な雰囲気。
  • 古宮址天孫降臨神籬斎場: 神話の舞台となった静謐な場所。
  • 霧島七不思議: 境内に残る七つの不思議な伝説。

霧島神宮の境内には、日本の歴史や神話と深く結びついた名所が点在しています。

さざれ石

霧島神宮の境内には、
日本の国歌「君が代」にも登場する「さざれ石」が存在します。
「さざれ石」とは、細かい石が長い年月をかけて石灰質などで結びつき、
一つの大きな岩となったものです。
これは日本の「長寿」や「繁栄」を象徴するとされ、
霧島神宮の神聖な空気と相まって特別な力を宿していると信じられています。

霧島神宮のさざれ石は、訪れる人々がその神秘的な姿を目にし、
触れることで霊験を得るとされています。
特に、人生の新しいスタートや家族の繁栄を願う参拝者に人気のスポットです。

御神木

境内にそびえ立つ御神木は、樹齢800年以上と言われる巨大な杉の木です。
その高さや太さは圧巻で、木の根元に立つだけで自然の力を感じることができます。
この御神木は、霧島神宮の守護神が宿る木として古くから信仰の対象となっています。

御神木の根元には、小さな祠が設けられており、
参拝者はここで手を合わせて願い事を祈ります。
また、御神木の周囲を時計回りに三回回ると、
特別なご利益があると言われています。
健康や長寿、家内安全を願う人々が訪れる名所です。

霧島七不思議

霧島神宮の境内やその周辺には、「霧島七不思議」と呼ばれる伝説が伝わっています。

1. 御手洗川(みたらしがわ)

霧島神宮の近くに位置する小川で、
11月から4月頃まではほとんど涸れています。
しかし、5月になると突然清水が湧き出し、
魚とともに現れると伝えられています。
この水は、天孫降臨の際に
高天原から持ってきた真名井の水が混じっているとも言われています。

2. 風穴(ふうけつ)

霧島神宮の旧参道にある岩穴で、
かつては常に風が吹き出していたとされています。
中を覗くと、石の観音様が微笑んでいたという伝説もあります。

3. 亀石(かめいし)

旧参道に存在する亀の形に似た岩です。
神様との約束を破った亀が岩にされてしまったという言い伝えがあります。

4. 文字岩(もじいわ)

巨大な岩の10センチほどの隙間に、
びっしりと謎の梵字が刻まれています。
人の手では動かせない岩の隙間に、誰がいつ彫ったのかは不明です。

5. 両度川(りょうどがわ)

霧島神宮の側にあり、毎年6月頃から水が流れ出し、
8月から9月頃には枯れてしまいます。
この川は10日ほどで一度涸れ、
再び流れ出すことから「両度川」と名付けられました。

6. 夜中の神楽(よなかのかぐら)

昔、真夜中の霧島神宮の社殿の奥で、
突然神楽が高らかに鳴り響いたと伝えられています。
現在でも、時折夜中に神楽に似た音色を聞くことがあると言われています。

7. 蒔かずの種(まかずのたね)

霧島の山中で、誰も種を蒔いていないのに自然に稲が生えることがあります。
これは、天孫降臨の神様が高天原から持ってきた種子が芽生えたものだという言い伝えがあります。

霧島神宮へのアクセス

車でのアクセス

鹿児島空港から約40分。無料駐車場完備(約400台)。

公共交通機関でのアクセス

JR「霧島神宮駅」からバスで約15分。

周辺の観光スポットとグルメ

  • 高千穂牧場: 新鮮な乳製品やソフトクリームが楽しめます。
  • 霧島温泉郷: 疲れを癒す温泉スポット。
  • おすすめランチスポット: 黒豚料理が楽しめる専門店など。

古宮址天孫降臨神籬斎場

霧島神宮の奥に位置する
「古宮址天孫降臨神籬斎場(こぐうし てんそんこうりんひもろぎさいじょう)」は、
日本神話の天孫降臨伝説と深く結びついた神聖な場所です。

この斎場は、初代天皇である神武天皇の祖先であるニニギノミコトが
高千穂峰に降臨した際に設けられたとされ、
霧島神宮の創建の起源とも言われています。

1. 古宮址の歴史と役割

古宮址は、霧島神宮が創建された当初の祭祀の中心地であり、
天孫降臨に関連する儀式が執り行われていました。

高千穂峰の麓に位置するこの場所は、自然そのものが神とされ、
木々や石々が信仰の対象となっていました。

斎場には、ニニギノミコトを迎えるために設けられた
神籬(ひもろぎ)が存在しており、
これが現在の「古宮址天孫降臨神籬斎場」として伝承されています。

2. 天孫降臨の神話とのつながり

日本神話では、天照大神の命を受けたニニギノミコトが地上に降り立ち、
この地で国土を平定し、天皇家の礎を築いたとされています。
この斎場は、その神話を現実の地に結びつける象徴的な場所として重要視されています。
斎場からは、高千穂峰を望むことができ、神話の舞台であることを感じさせます。

3. 見どころと体験

古宮址は、霧島連山の豊かな自然に囲まれており、
訪れる人々に静寂と神秘的な雰囲気を提供します。

現在でも、斎場跡には簡素な祠や石碑があり、
参拝者が手を合わせる場所として開放されています。

特に、斎場からの眺望は圧巻で、
晴れた日には高千穂峰の雄大な姿を間近に感じることができます。

また、古宮址はパワースポットとしても知られており、
訪れることで心身が浄化され、霊的なエネルギーを得られると信じられています。
神籬の周囲を巡ることで、古代からの神々の息吹を体感できるでしょう。

4. アクセスと訪問の注意点


〒899-4201 鹿児島県霧島市霧島田口2583ー12

古宮址天孫降臨神籬斎場は、
霧島神宮の本殿から徒歩で行ける距離にありますが、
道中はやや険しい山道が続くため、
歩きやすい靴と服装で訪れることをおすすめします。

自然環境を大切にするため、
ゴミの持ち帰りや静粛な行動が求められます。

おまけ

霧島神宮の帰りには、大鳥居の前の草木塔へレッツゴー。

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