
『森からの伝言』田渕義雄が遺した、森と暮らす知恵と思想
都会の喧騒から離れ、自然のリズムに寄り添う暮らしに憧れたことはありませんか?
『森からの伝言』は、日本のアウトドア文化を牽引してきた作家・田渕義雄氏が、森とともに生きる豊かな生活を綴った一冊です。
老人は後悔の奴隷。だったら、若者は夢の奴隷だ。歳をとることは、悪いことではない。若者は、忙しい。わたしは、もう何処にも行かない。この庭にいて、この庭の季節に寄り添っていたい。(森からの伝言【退行的進化論と森の生活/田渕義雄】) pic.twitter.com/b9Ca9BIwSn
— シモダグンジ/旅族 (@shantihtown) May 10, 2025
薪ストーブ、木工、釣り、畑、養蜂…。
生活のすべてを「自然と共にあること」に重ねながら、著者が自らの手で作り上げてきた「森の時間」。本書は、雑誌『HUNT』に連載された内容を再構成・加筆した写真満載のライフスタイルエッセイです。
著者・田渕義雄とは
1948年生まれ。日本のアウトドア界をリードし続けた自然派作家。
長野県川上村で36年間、自らの手で森の暮らしを築き上げ、「森暮らしの達人」として多くのファンに影響を与えてきました。
その思想の根底には、「退行的進化論」という、自給的・持続可能な暮らしを軸にした生き方の提案があります。
『森からの伝言』で描かれるテーマ
- 道具を自分で作る喜び:手間を惜しまず、使い込むほどに馴染む道具たち
- 森と遊ぶ外時間:釣り・焚き火・木工・薪割りといった、自然の中での遊び
- 季節の営み:春夏秋冬の移ろいを暮らしの中で丁寧に感じる生活
- 家庭養蜂や農的暮らし:都市では得られない、生きものとのつながり
- 自然と対話する思想:暮らしを通じて磨かれる、人としての生き方
読者のリアルな声
- 「人生の教科書になった」(★5)
文章と写真から、森の空気が伝わってくるような本。田舎暮らしや薪ストーブ生活のきっかけになった。 - 「ぶれない田渕節に感動」(★5)
川釣り、木工、養蜂まで幅広い内容。変わらない価値観に共感し、自分の暮らし方を見直す機会になった。 - 「森の暮らしの美学が詰まっている」(★5)
写真も美しく、実用書というよりも「暮らしの詩集」のよう。何度も読み返したくなる。 - 「やや読みにくさはあるが価値ある本」(★3)
文中の言葉遣いにクセがあるが、森暮らしに憧れる人には心に残る内容。
こんな方におすすめ
- 森の中での生活に興味がある方
- 自然派ライフスタイルやナチュラル志向の方
- DIY・木工・家庭菜園・養蜂などに関心がある方
- 田舎暮らし、移住を考えている方
- 「暮らしの思想」に触れてみたい読書好きの方
まとめ|『森からの伝言』は、都市と自然の間で揺れるあなたへの一冊
本書は、アウトドアのハウツー本ではありません。
自然とどう向き合うか、生きるとは何か――
そんな問いに、田渕義雄氏が森から静かに語りかけてくれる一冊です。
便利さやスピードを求めがちな現代の暮らしの中で、
「手間を惜しまないことの豊かさ」「自然に学ぶ知恵」を再認識させてくれます。
あなたの本棚に、そして心の中に、静かに灯り続ける本として。
『森からの伝言』、ぜひ手に取ってみてください。