camomile カモミール

camomile カモミール

カモミールについて

19世紀の始めにオランダから日本に持ち込まれたカモミール。
4千年以上前のバビロニアですでに薬草として用いられていたと言われているカモミールはヨーロッパでもっとも歴史のある民間薬とされるハーブです。古代エジプトでは最高のハーブとたたえ、神への捧げ物として扱われていたそうです。ハーブティ、ハーブバス、ポプリ、ドライフラワーなどに利用されています。

花言葉は「苦難の中での力」

カモミールの語源はギリシャ語で「大地のリンゴ」という意味で、カモマイル、カモミーユとも呼ばれます。リンゴのようなほんのり甘い香りをもっているのが特徴です。属名はマトリカリアで「子宮」を意味し、婦人病の薬として用いられていたことに由来しています。和名では「カミツレ(加密列)」と呼ばれます。

カモミールといえばリラックス効果

緊張や不安を和らげ、精神をリラックスさせる働きがあるといわれています。安眠にも効果があるカモミールはハーブティにして就寝前に飲むといいそうです。
カモミール camomile

風邪のひきはじめ、月経痛、腫れ物にカモミール

カモミールには体を温める作用があり、ヨーロッパでは風邪対策として利用されています。また、体を温めることで女性特有の悩み(月経痛など)に効果があるそうです。またカモミールに含まれるアズレンという成分は優れた消炎作用があるため、化粧品や腫れ物の家庭薬などに含まれています。カモミールは別名「マザーハーブ(母の薬草)」ともよばれています。

カモミールの育て方

日当たりと風通しのいい場所を好みます。水はけがよく、砂質の土のほうがよく育つそうです。種まきは春まきの場合は3~4月、秋まきなら9~10月。開花は春まきだと5~7月で、秋まきだと翌年4~5月。秋まきにして越冬させたほうが丈夫に育つそうです。種はそのまま落としておけば毎年そこから芽を出し育ちます。
camomile カモミール
ちなみにお店の庭で育っているカモミール(上の写真)は、昨年10月頃にプランターに種を蒔き、芽が出てきたところで畑に移植したもの。5月になりちょうど今元気に丈夫に育ち、たくさん花を咲かせています。

カモミールティの作り方(カップ1杯分)

カモミールの利用法としてはカモミールティが最もポピュラー。
カモミールの花を使って簡単にハーブティを作ることができます。摘み取ってすぐのフレッシュなもの、乾燥させたもの、好みによりどちらも使えます。(ローマンカモミールよりもジャーマンカモミールがハーブティに適しているそうです。)

まず、花(ドライでもフレッシュでも)を3~5つほどティーポットに入れ、カップ1杯分の熱湯を注ぎます。それから5分ほど蒸らし、色づいてきたら出来上がりです。好みでミルクを足してカモミールミルクティにしたりハチミツやジンジャーを加えても良いと思います。