ロンドン滞在記

イギリス・ロンドン滞在日記

photo by keisuke ono
photo by KEISUKE ONO

2003年10月9日〜
直前の記事 フランス旅行記【パリ観光4泊5日の旅】

パリからロンドンにユーロスターで移動

2003年10月9日
今日は朝から快晴で暖かくて気分が良かった。
こんなに天気が良いのはこっちに来てから初めてです。

パリからロンドンにユーロスターで移動しました。
ロンドンの気候は心配していた程寒くはなく、なかなか過ごしやすそうです。
が、噂に聞いていた通り物価の高さと飯の不味さに本当にビックリです。

鳩が豆鉄砲を喰らった様な、フランス人がフランスパンで殴られた様な衝撃です。
先行き不安…。

ロンドン観光 ノッティングヒル

2003年10月10日
今回の旅先で初めてネットカフェにメールチェックしに行きました。
1時間3£(約600円)。

たくさんメール届いてましたが、中でも去年エジプトで会った人達が、
それぞれ世界中の色々な場所からメールをくれていたのには
感慨深いものがありました。

そして自分がそのメールを旅先で読んでるのが何か良い。
もちろん、日本からメールくれた人達への感謝も忘れちゃイカンのです。

昼から閑静な住宅街、ノッティングヒルを歩き回りました。
品がヨロシイ。ステキなお店を発見。
住みたいなぁ、ノッティングヒル。

フォトグラファーの卵ケイスケに会う

2003年10月11日
高校時代の友人で、ロンドン在住、
カメラマンの学校に通っているケイスケに会ってきました。
高校の時から全然変わってませんでした。若い。
でも苦労してるっぽかった。ジャージが。拾ったらしい。

いわゆる昔の貧乏学生っぽい雰囲気ではありましたが、
やっぱり日本にいる同級生と比べると若いです。
明日から彼の家にお世話になります。

昼過ぎから夜までマーケットに行きました。

チップス(フライドポテト)食べました。デカイ。
僕はロンドンでも相変わらずジャージマンなんですが、
日本で友人に不評だった3万円する黄色いジャージ、
通りすがりのロンドンっ子に褒められちゃいました。
「最高なジャージね、どこで買ったの?」ですって。
わかる人にはわかっちゃうのよね~。

とうとう見ましたモヒカン、本場のパンクス。

アーティストが暮らすシェアハウスへ

2003年10月12日

夜、駅までバイクで迎えに来てもらって
2ケツでケイスケ宅に向かいました。

テンション上がってしまい
ケイスケにしがみつきながら奇声をあげ叱られました。

ケイスケは他の日本人と韓国人と部屋をシェアしています。
シェアしているメンバーはほとんど芸術家の卵たち。
同居人に挨拶をして、早速お土産に持ってきた焼酎を呑みました。
何だかステキ、こういう生活。

地下鉄で移動中に目に飛び込んできた
アイスランドの広告にがっちり心を捕まれてしまいました。

アイスランドといえば「火と氷の国」、オーロラ、温泉、BJORK。
行ってみたいなぁ。
しかし金銭的に無理ということで今回はパス。

オランダに行こう

2003年10月13日

完全に風邪にやられてしまいました。
今日は1回だけチップスを買いに出かけただけで、
後は家で過ごしました。読書の秋です。

今日はオランダへの思いが膨らみました。
アムステルダムにはシャンティな連中が集まるらしい。
で、何故かコーヒーショップに集うらしい。
でも何故かコーヒーは飲まずに他の事してるらしい。
この目で確かめに行ってきます。

風邪薬でトリップしました。
最近全然肉食べてないしアルコールも控えめなので
体が敏感になってるのか、ラリってる感覚に陥りました。

イギリスにてケニアを想う

2003年10月14日
なかなか風邪が治りません。
昨日と同じく部屋で読書しながら過ごしました。

夕方から3時間程ここの近所を散歩しました。
こんなに寒いのに半袖やノースリーブの奴がいます。
バカばっかりだぜ。

バカばっかりと言えば、イギリスの街並みや生活を見てると、
どこかアフリカのケニアに似ているな~と感じる事があります。
ケニアはイギリスの植民地だったせいで
イギリスナイズされている部分があるのでしょう。
そんなこんなでふとアフリカが恋しくなったりするんです。

カニクリームコロッケと三島由紀夫

2003年10月15日

ケイスケと2ケツで夕食の買出しに行きました。
で、同居人の方々に料理してもらって皆で頂きました。
今日はカニクリームコロッケでした。
久しぶりにおいしいモノ食った。

帰ったら僕も料理勉強しようと密かに思うのでした。
多分しないんでしょうけど。

ロンドン在住、イラストレーターのヤナオさんに
SHANTIHTOWNのマスコットキャラクターを描いてもらいました。
というか、壁に貼ってあったイラストを勝手に気に入り、
勝手に「シャンティちゃん」と名前を付けてマスコットにしました。

三島由紀夫の小説をヤナオさんに借りて読書開始。
小学5年生がいきなり裏ビデオ見せられた様な衝撃でした。

ラム酒に潰される

2003年10月17日

今日は良く働いた。
地下鉄乗り継ぎ、乗り継ぎ、歩きまわって古着を買いまくりました。働き者。
自分へのご褒美という事で、夜はラム酒で流れ星になったとさ。やっぱりね。
枕が変わってもエゲレスまでやってきてもやっぱりすることは同じ。

5163 山本耕一郎さん

2003年10月18日

買い付け、行ってきました。
ケイスケのバイクの後に積んでもらって快適ツーリング。古着を中心にサクサクと。

そして今夜はサタデーナイト、もちろん呑みました。
今お世話になっているこのオウチ、アーティストが集まるんです。
なぜならここの2階には天才ガラスアーティスト
山本耕一郎さんが住んでいるからなのだ!!

耕一郎さん、近々日本に帰るということでお別れパーティーに呼んでいただきました。
おもしろい人達でいっぱいでした。

カー・ブーツ・セールへ

2003年10月19日

昨夜呑み過ぎたせいでまたしても二日酔い。

今日も真面目にお仕事にでかけました。
小さいヘルメットに洗いたてのドレッドを無理やり詰め込んで出発!
突然バイクのエンジンが止まりました。ガス欠です。
見事なまでにガス欠です。

泣く泣くバイクを押しながら来た道を戻って スタンドへ。

気を取り直してマーケットに到着、買い付けです。
マーケットでぶっ飛んだシャンティ親子と出会う。
どっちもヒッピーみたいな格好で娘はドレッド、
謎のカラフルな杖を持ち歩いてました。イカス。

今日もたくさん掘り出してきました。

そろそろ帰ろうかという時、一本のギターを発見。
ケイスケの反対を押切りボロボロのギターを 10£(2000円)で購入。

ケースも付いているはずもないギターを落ちていた紐で体にくくりつけ、
忍者ハットリ君スタイルで帰りましたとさ。
で、落として壊れましたとさ。
ジャパニーズニンジャなめんなよ。

オランダはコロッケが美味いらしい

2003年10月20日

明日からアムステルダムにコーヒーを飲みに行く事にしました。
コロッケも美味いらしい。コロ助ばりに食ってきます。

イヤしかしあの漫画、ブタゴリラってすごいニックネームですよね。
豚とゴリラですからね。
…という様な内容と無関係な事を朝までケイスケと語りました。

オランダへ出発

2003年10月21日

夜行バスでオランダへ行くことにして、長距離バス乗り場へ。
手持ちに£全然ないし(日本円キャッシュしかない)、
両替所閉まってるし、チケット売り場は長蛇の列だし、
出発時間はもうすぐだしで、
今日のオランダへの出発は絶望的に思えましたが、
いつも通りダメもとで1つ1つ問題をこなしていったら
いつも通り意外にもすんなりチケット取れて、
いざ、オランダ出発。

直後の記事 オランダ旅行記【アムステルダム/デンハーグ/ロッテルダム】

イギリス・ロンドン滞在日記後編

2003年10月29日〜

アムステルダムからロンドンに戻る

2003年10月29日
朝ロンドンに無事到着しました。
1週間ぶりのロンドンはやっぱり寒い。
けど、なんだか清々しい良い朝。
突然帰った僕にケイスケはびっくりしてました。
メールチェックすると想像以上の数の多さにビックリ。
みなさん、アリガトウ。そうやってみんなで俺をクレイジー扱いしてればいいさ。
占いによると明日の魚座の運勢は98点だってさ。

ハロウィンにお好み焼きパーティー

2003年10月31日
クソ寒い中、ハロウィンで子供達は上がりすぎのロンドンです。
仮装は良いんですが、ドレッドのカツラを被った子供を発見。
勝手に親近感。

今夜はお好み焼きパーティーでした。美味かった。珍獣、捕獲しました。
稲垣ゴロウとドラミちゃんを足して2で割らなかった、みたいな珍獣は19歳。
末恐ろしい。

今日で10月も終了、アムスからの甘い夢も終了。それにしても良い秋です。
夏にたてた目標『熱い秋』、おかげさまでどうやらその目標の真只中にいます。
充実した毎日で、本当に『熱い秋』。でも外はメッチャ寒いの。

大英博物館とケバブとロンドン最後の夜

2003年11月3日
ヤナオさんにおててをひかれて、念願の大英博物館に行ってきました。
スフィンクスの鼻が展示してあると聞いていたんですが、髭でした。
何だかなぁ。

うーん、今回はガセネタに踊らされたなぁ。
ロゼッタストーン、今日初めて知りました。勉強不足。

その後はヤナオさんとケバブ探しツアーに。
有意義な1日でした。明日は日本に出発です。

ロンドン最後の夜、ケイスケのベッドを借りて寝ました。
ケイスケには何から何まで本当にお世話になりました。
お別れが少し寂しい。

さらばロンドン。

2003年11月4日
今日でロンドンともケイスケともお別れ。
バックパックと今回買い付けた重たい荷物を持ったまま、
最後にロンドン観光に連れて行ってもらいました。

最終日にしてやっと本格的に観光したって感じでした。
古着屋と楽器屋を巡ってきました。

初のヨーロッパ、本当に楽しかった。
おしゃれ具合もさる事ながら、一番大きかった収穫は、ケイスケを始めとする、人との出会いでした。

このタイミングで再会できた事は本当に自分のためになったと思います。
お世話になりました。

よっしゃ、日本帰ったらこの気持ちのままバリバリ動き回るぞ、
と決意しつつバイバイ、ロンドン。

ありがとう、ケイスケ。ありがとう神様。

ケイスケの写真

フォトグラファー小野慶輔の公式ウェブサイト https://www.keisukeono.com/