はじめてのインド(当時21歳)の旅で出会ったシンジさんというカメラマンが持っていて、数日借りていた強烈なインパクトの本です。
“ニンゲンは犬に食われるほど自由だ”
『メメント・モリ』 藤原新也
— シモダグンジ/旅族 (@shantihtown) March 27, 2024
メメント・モリ 藤原新也のレンズを通して見る生と死の詩的対話
「メメント・モリ」は、写真家兼詩人である藤原新也による深遠なる写真と詩集。1992年の初版発行以来、その衝撃と美しさで読者を魅了し続けるロングセラー作品です。”メメント・モリ”、ラテン語で「死を忘れるな」というこのフレーズは、人生の脆弱性とそれに伴う美しさを探究する藤原の旅路を指し示しています。
この作品は、藤原新也が世界各地で撮影した、死体、墓地、骸骨といった死を想起させる写真と、それらに寄せられた詩で構成されています。写真は死の現実を容赦なく描き出し、一方で詩は死に対する恐怖、不安と共に生の意味を深く問いかけます。この相乗効果が、読者に強烈な印象と感動を与えるのです。「メメント・モリ」の最大の特徴は、写真と詩が織り成す深い感情的共鳴です。
藤原新也
藤原新也は、日本を代表する写真家兼詩人であり、その作品は国内外で高く評価されています。1934年生まれの彼は、独特な視点と深い感性で、人間と社会、生と死をテーマにした作品を数多く残しています。特に、「メメント・モリ」をはじめとする彼の写真集は、その深遠なテーマ性と圧倒的なビジュアルで、多くの人々に影響を与えてきました。
藤原の写真は、日常の一瞬を切り取ったようなものから、深く哲学的な問いを投げかける作品まで幅広い。彼は、写真を通じて見る者に強いメッセージを伝えることができる稀有なアーティストです。彼の作品はしばしば、人間の存在とその脆弱性、周囲の世界との関係性を探求しています。
おすすめのポイントと注意点
– おすすめのポイント: 死という普遍的なテーマに対する新たな視点を求める人、人生の意味を深堀りしたい人、写真と詩の芸術的融合に魅力を感じる人に最適です。
– 注意点: 結構衝撃的な作品です。作品中の死を象徴する写真は、一部の読者にとっては衝撃的または不快に感じる可能性があります。内容が深いため、精神的な負担を感じる場合もあるかもしれません。この点を考慮しつつ。。。
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メメントモリを読んでインドへレッツゴー
「メメント・モリ」は、藤原新也の繊細かつ力強い視点から生と死を描いた、時を超えて読み継がれるべき作品です。写真と詩の絶妙なバランスが、生の尊さと死への受容を教えてくれます。人生の意味について考えさせるだけでなく、その瞬間瞬間をどう生きるかを考えさせる、深い洞察と美しさに満ちた作品です。生と死を真摯に見つめ直したい全ての人に、心からおすすめします。
そしてインドへレッツゴー!