TOVE/トーベ【ムーミンの作者トーベヤンソンを描いた映画】

ムーミン谷の名言シリーズ1 スナフキンのことば [ トーベ・ヤンソン ]

TOVE/トーベ(字幕版) AmazonPrime

トーベ・ヤンソンの人生と創作の秘密に迫る映画 TOVE/トーベ

映画『TOVE』は、世界中で愛されるムーミンの物語を生み出したアーティスト、トーベ・ヤンソンの人生と創作の秘密に迫る作品です。画家としてのキャリアから始まり、文学、コミックス、舞台芸術、アニメーションに至るまで、トーベ・ヤンソンの多岐にわたる才能が、色褪せることなく人々を魅了し続けるムーミンキャラクターの誕生に至った過程を描いています。トーベ自身の生き方と創作活動の裏側を探求することで、トーベ・ヤンソンという人物がどのような思いでムーミンの世界を創り上げたのかが明らかになります。

フィンランドでの公開時には、史上最高のオープニング成績を記録するなど大絶賛され、スウェーデン語で描かれたフィンランド映画として異例のロングランヒットを達成しました。さらに、第93回アカデミー賞国際長編映画賞のフィンランド代表に選出されるなど、国内外で多くの映画賞を席巻しています。

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トーベ・ヤンソンという人の人生

トーベ・マリカ・ヤンソンは1914年8月9日にフィンランドのヘルシンキで生まれたスウェーデン系フィンランド人の画家、小説家、ファンタジー作家、児童文学作家です。絵画、小説、コミックス、脚本、詩、作詞、広告など多岐にわたる創作活動で知られ、特に『ムーミン』シリーズの作者として世界的に有名になりました。彼女の作品は幅広い読者層に愛され、「9歳から90歳まで」と表現されるほどです。フィンランドでは画家としても高く評価されており、水彩画や油彩画、雑誌の風刺画、公共建築の壁画など多数の作品を残しています。

トーベ・ヤンソンはスウェーデン系フィンランド人の両親の間に生まれ、芸術家一家に育ちました。幼少期から絵を描くことに興味があり、フィンランド内戦時には一時ストックホルムで避難生活を送りました。

第二次世界大戦中、トーベはムーミンの原型となるキャラクターを生み出し、1945年に最初のムーミン物語を発表しました。戦後もムーミンシリーズを続け、絵本やコミック、映像作品などさまざまなメディアで活躍しました。

トーベは画家としても活動し、自身の絵画作品を発表していました。晩年は彫刻家トゥーリッキ・ピエティラと同棲し、クルーヴ島で夏を過ごすなど、二人三脚で創作活動を行いました。ムーミンの世界観はトーベの体験に基づくものが多く、生涯を通して物語の創作を続けていきました。

トーベは1960年代後半から活動の中心をクルーヴ島に移しました。島での生活は彼女の創作活動に大きな影響を与えました。自然に囲まれた環境で過ごすことで、作品の世界観がより鮮明になったと言われています。

1970年代に入ると、トーベはトゥーリッキと共にムーミンの世界を映像化する試みを始めました。当初は8mmフィルムを使ったアニメーション作品の制作でしたが、後にプロの映画制作会社と組んでプロジェクトを本格化させました。1990年代にかけて、長編および短編のアニメ映画が数本リリースされました。

1980年代後半、トーベは一風変わった試みとして、ムーミン谷の縮尺模型を製作し始めました。細部にまでこだわって作られたこの模型は、後に博物館で展示されるなど高い評価を受けました。

晩年のトーベは、自身の体験を基にした自伝的小説の執筆にも力を入れていました。代表作に『彫刻家の娘』(1968年)と『島暮らしの記録』(1995年)があります。これらの作品を通じて、トーベの生い立ちや創作の源泉に触れることができます。

1990年代後半、トーベの健康状態が徐々に悪化していきました。2001年6月、91歳でこの世を去りましたが、遺したムーミンの作品は世界中で愛され続けています。クルーヴ島の島暮らしの記憶を残した小屋は、現在でもムーミン作品ファンの巡礼地となっています。

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