「最近ミツバチを見かけなくなった気がする…」「農薬のせいでミツバチが減ってるって本当?」
そんな声が全国各地で聞かれるようになりました。
ミツバチたちは私たちの生活や農業と深い関係があり、その数の変化は“自然環境のバロメーター”とも言われています。
今日手伝いに行った養蜂家さんが2050年にはミツバチが絶滅するって話してた pic.twitter.com/14K0tzaMii
— シモダグンジ/旅する雑貨屋 (@shantihtown) October 9, 2023
国産ミツバチは本当に減っているの?その理由と「いないいない病(CCD)」解説
この記事では、国産ミツバチの現状と、突然ミツバチがいなくなる「いないいない病(CCD)」の謎について、養蜂家目線でやさしく解説します。
ミツバチがいなくなるとどうなる?
ミツバチは、花の蜜を集めて蜂蜜を作るだけでなく、作物の受粉を助ける「ポリネーター(送粉者)」としても重要な役割を担っています。
たとえば、リンゴ・イチゴ・ナス・スイカなど、私たちの食卓に並ぶ果物や野菜の多くは、ミツバチがいなければ実がならないのです。
つまり、ミツバチが減るということは、私たちの食生活にも直結する深刻な問題なのです。
日本にいるミツバチの種類
日本では主に2種類のミツバチが見られます。
- ニホンミツバチ(在来種)
- 野生にも生息しており、香り高い「百花蜜」が採れる
- 性格はおとなしいが、逃去や環境ストレスに敏感
- セイヨウミツバチ(明治時代以降に導入)
- 採蜜量が多く、商業養蜂の主力
- 管理しやすいが、日本の自然環境に弱い面も
ミツバチは本当に減っているの?
農林水産省の統計では、セイヨウミツバチの飼育群数は横ばい~微増ですが、野生のニホンミツバチの巣は全国的に減少傾向にあるとされています。
特に近年は、農薬・気候変動・寄生ダニ・病気・外来種など複数の要因が重なり、毎年のように群の消失や全滅が報告されています。
「いないいない病(CCD)」とは?
近年、養蜂家の間で深刻視されているのが「いないいない病」と呼ばれる現象です。
これは、アメリカなどで報告されている「蜂群崩壊症候群(Colony Collapse Disorder:CCD)」に極めて近い現象で、以下のような特徴があります。
- 巣箱に蜜・花粉・女王蜂が残っている
- 働き蜂が突然、巣から消えてしまう
- 死骸はほとんど見つからない
まるで「いないいない……ばあ!」の“いない”だけで終わってしまうかのようなこの症状は、ニホンミツバチで特に多く報告されています。
主な原因とされるもの
- 農薬の影響(ネオニコチノイド系など)
- 働き蜂の神経に作用し、方向感覚を失って巣に戻れなくなる
- アカリンダニ・ミツバチヘギイタダニ
- ミツバチの気管や体に寄生し、ウイルス感染を引き起こす
- ウイルスや病気(DWV、ノゼマ病など)
- 羽が変形したり、巣の中で次々と死亡する
- 気候変動・餌不足
- 長雨や異常高温により、蜜源植物の減少と栄養不足に陥る
- 外来種(ツマアカスズメバチなど)
- ミツバチを狙う外敵の侵入によって巣が機能不全に
特にニホンミツバチが危ない理由
ニホンミツバチは、アカリンダニへの抵抗性が低く、農薬や環境変化に敏感なため、いないいない病(CCD)による群崩壊の影響を受けやすいとされています。
一度この病が発生すると、養蜂家は次の年の再建が難しくなるほどの打撃を受けます。
私たちにできること
- 農薬を使用するタイミングや種類に配慮する
- ミツバチにやさしい花やハーブを植える
- 国産蜂蜜を選び、地元の養蜂を応援する
そして何より、ミツバチの現状を「知ること」から始めることが、彼らを守る第一歩になります。
まとめ
国産ミツバチ、とくにニホンミツバチは、今さまざまなリスクにさらされており、
その代表例が「いないいない病=蜂群崩壊症候群(CCD)」です。
この現象は、日本の自然環境の変化を映す鏡とも言えるでしょう。
小さなミツバチを守ることは、私たち自身の暮らしを守ることにつながっています。
未来のために、いま私たちができることから始めてみましょう。
できることからコツコツと。シャンティタウンでした。
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この記事を書いた人
シモダグンジ 旅する雑貨屋/只今島根県津和野町に移住して蜂蜜と森作り
1979年3月生 温泉と焚き火と森林が好きな泳げないうお座ひつじ年。
田舎暮らし、ときどき旅。ときどきイベント出店。
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